シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習 A | 2024 | 春学期 | 火1 | 法学部 | 黒崎 剛 | クロサキ ツヨシ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-001S
履修条件・関連科目等
履修条件:特にない。
関連科目:総合講座『現代世界における歴史認識問題』(後期木曜2限)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現在の思想潮流を考えるための本を取り上げる。今年度はミチコ・カクタニ『真実の終わり』を読む。
科目目的
現在の世界の思想状況のうち、もっとも憂うべきものとしては、アメリカ合衆国における「ポスト・トゥルース」問題がある。物事に客観的真実を否定し、嘘を嘘とも感じさせず、すべての主観性のもとに服させるというこの潮流は、トランプ大統領の誕生以来アメリカの言説の確たる一角を占めてしまった観がある。こうした傾向が日本に飛び火してくる前に、なぜこうした状況が起こってしまったのかを理解し、思想的な免疫を付けておくことが必要であろう。それを科目目的とする。
到達目標
1回の授業事に文献の1章程度の内容を要約し、すばやく理解できるようにする。
「真理とは何か」という問題に対して一定の答えがもてるようにする。
授業計画と内容
第1回:オリエンテーション
第2回:『真実の終わり』第1章「理性の衰退と没落」購読
第3回:『真実の終わり』第2章「新たな文化戦争」購読
第4回:『真実の終わり』第3章「わたし主義と主観性の隆盛」購読
第5回:『真実の終わり』第4章「現実ん消滅」購読
第6回:『真実の終わり』第5章「言語の乗っ取り」購読
第7回:『真実の終わり』第6章「フィルター、地下室、派閥」購読
第8回:『真実の終わり』第7章「注意力の欠如」購読
第9回:『真実の終わり』第8章「プロパガンダとフェイクニュース」購読
第10回:『真実の終わり』第9章「他人の不幸を喜ぶトロールたち」購読
第11回:関連小文献購読(前半)
第12回:関連小文献購読(後半)
第13回:考察(前半)
第14回:考察(後半)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期末試験としてレポートを課す予定。 |
平常点 | 30 | 平常点とは主に出席点のこと。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
質問等はオフィスアワーでも受け付ける。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・テキスト:ミチコ・カクタニ著/岡崎玲子訳『真実の終わり』集英社、2019年。第1回目までに本書を買って持参すること。