シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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平和学 | 2024 | 秋学期 | 金2 | 法学部 | 都留 康子 | ツル ヤスコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PS1-023L,JU-PS2-023L
履修条件・関連科目等
高校レベルの世界史の知識を持っていること。国際機関の英語ホームページを読む程度の英語能力があること。
国際関係で起きているさまざまな事象に広く関心をもっている学生の履修を期待する。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「平和学」って何? という疑問を持つかもしれない。平和学は学際的な学問であるが、本授業では国際政治学の視点から、平和とは何かを徹底して考え、問題についての解決策を模索する。
科目目的
2022年にロシアによるウクライナ侵攻は膠着状態にあり、解決の道筋はみえない。一方、2023年に10月以降、イスラエル・パレスチナ紛争は激化し、世界での紛争数は増加している。こうした中で、米ロ、米中、日中と、日本をとりまく二国間関係は、厳しい対立状況にある。日本にいる限り当然のように考えられがちな「平和」とはいったい何なのか、力によって達成できるものなのか、秩序や正義とはどのような関係にあるのかといった根源的な疑問に立ち返り、さまざまな国際事象を身近な問題としてとらえるとともに、問題の原因とありうる解決策を受講者とともに考える。
到達目標
平和とは何か」「戦いをはじめるのは簡単、しかし、終わらせるのはむずかしい」という当たり前のような問題意識を一人ひとりが自覚し、それぞれの問題領域において、何ができるのかを思考し、実践できる能力を涵養する。また、物事を疑って、自分で根拠をもって批判できるようになることが期待される。
授業計画と内容
1. イントロダクション
2. 平和を考える
3. 戦争を考える
4. 冷戦を考える
5. 新しい戦争を考える
6. 人道的介入を考える
7. 人権問題を考える
8. 核兵器(大量破壊兵器) を考える
9. 核兵器、原子力、日本を考える
10. 地域機構を考える ①EU
11. 地域機構を考える ② ASEAN
12. 貧困問題を考える
13.環境問題を考える
14. まとめ
なお、単元によっては2回にわたる授業もあり、全体で14回の授業とする。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業に関連するさまざまな資料を毎回提示するので、必ず目を通すこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 授業の理解度を確認するため論重形式での試験を行う。 |
その他 | 20 | 授業に関連して、複数回にリアクションペーパーの提出を求める。資料を読んでまとめる課題や、国際機構を調べるなどの課題が考えられる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
リアクションペーパーは出席点ではなく、内容が重視される
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
滝田、大芝、都留編著『国際関係学』(第3版補訂版)有信堂、2023年。
古い出版年のものもあるが、2023年度版を購入のこと。
そのほか、授業に関連する参考文献を授業中に紹介する。