シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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発展途上世界の政治1/第三世界論1 | 2024 | 春学期 | 水4 | 法学部 | 高橋 正樹 | タカハシ マサキ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IS3-001L
履修条件・関連科目等
発展途上世界の政治1/第三世界論1と発展途上世界の政治2/第三世界論2の内容は連続した体系的なものですので、両方を履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、現在の世界の不平等な構造を、植民地支配から現在に至る歴史的過程とそれを分析する理論によって考察します。今日の先進国と途上国の経済的格差や先進国の民主主義と途上国の権威主義とは相互に関係があることを学びます。1990年代以降のグローバリゼーションに焦点を合わせた世界の不平等については「第三世界論2」で扱います。
資料映像やグループワークを通じて楽しい授業を心がけています。
科目目的
科目の目的は、世界の不平等構造の歴史的な形成過程への理解を深めることです。
到達目標
学生はこの授業を通して、今日の世界には、20兆円以上の個人資産をもつ超富裕者がいる一方で、飢餓状態にある人々や難民として命の危険を冒して故郷を捨てる人々がいる現実を知り、それらの現実は数世紀にわたる世界史の結果であるということを知るでしょう。また、学生はそれらの諸問題へのさらなる関心を深めることが期待されます。
授業計画と内容
1 ものの見方:世界へのまなざし・正義論・外部化
2 植民地主義①:西欧近代国家形成・西欧の近代史=植民地主義・帝国主義
3 植民地主義②:植民地支配と植民地の破壊と搾取・民族的分断
植民体制と途上国の政治秩序:植民地国家
4 植民地主義③:オリエンタリズム・冒険ダン吉・バリ
5 反植民地主義:戦後の民族独立運動・新国家建設
アジアの独立、アフリカの独立
6 ブレトンウッズ体制と国家:脱植民体制と新植民地体制
7 南北問題の登場:第三世界の団結(非同盟)、国連での新国際経済秩序
8 近代化論と従属論
9 第三世界 冷戦体制と抵抗:第三世界の団結から南の分裂へ、反米:社会主義革命
10 新興国家の罠 資源の呪い:門番国家・新家産制国家・アフリカの停滞
11 新興工業国① 権威主義と経済成長:東アジアの発展
12 新興工業国② 東南アジアの発展
13 冷戦と途上国 代理戦争と破壊
14 まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 授業内容の到達度を確認する。 |
平常点 | 20 | 毎回の授業後の「考察コメント」により、授業を理解したうえで、自ら考察を深めることができたかどうかを確認する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業で使用するテキストはありません。毎回、レジュメを用意します。参考文献は毎回の授業で提示します。
その他特記事項
授業内容に少しでも関心があれば是非とも受講してください。この授業によって、あなたの問題関心領域が深まるでしょう。