シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
EU政治論2 | 2024 | 秋学期 | 金4 | 法学部 | 上原 史子 | ウエハラ フミコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-IN3-012L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
不戦共同体、そして東アジア共同体構想のお手本だと言われてきたEUが統合の行き詰まりを打開する方策は何か?
この講義では、今年度前半の学習(EUの誕生から発展)を踏まえたうえで、2024年後半のEUとヨーロッパが抱えている問題についてより一層の理解を深めることを目標とします。その際、感染症・戦争・自然災害に見舞われたヨーロッパでEUがどのような政策を打ち出しているのか?、また、世界共通の課題である気候変動・エネルギー問題にEUがどのように取り組んでいるのか?、ヨーロッパ共通の外交・安全保障でNATOの役割はどのようになっていくのか?など、ヨーロッパ統合の将来について皆さんと考えていきます。
科目目的
この授業ではヨーロッパ統合の歴史や諸政策を学習することで、世界共通の問題に対するヨーロッパの取り組みについて知識を深めるとともに、我々日本も同じように直面しているグローバルな課題にどのように対応するべきなのかを考えられる力を身につけることを目標とします。
到達目標
EUの現状と課題を理解し、コロナ禍の世界・日本へのEU諸政策の応用可能性を探る力を身に着けることが目標です。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 ヨーロッパ統合の歴史と現在(復習)
第3回 コロナ禍・戦禍のEUが取り組む2024年の諸課題
第4回 ヨーロッパ共通の外交安全保障政策(CFSP・NATO)
第5回 ヨーロッパ各国のEU統合をめぐる問題
第6回 世界の気候変動問題
第7回 EUの気候変動・環境・エネルギー政策
第8回 フクシマ・プーチン戦争と欧州の原子力
第9回 ヒトの自由な移動をめぐるEUの現状と課題
第10回 EU加盟各国の現在
第11回 EUのさらなる拡大の可能性
第12回 EUはじめての縮小の道のり(BREXITの行方)
第13回 EUはコロナ&戦争から復興できるか?
第14回 総括(ディスカッション)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
日々「ヨーロッパ」を中心とする国際関係のニュースにふれるべく、毎日の新聞やニュースも各自しっかりフォローしておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 50 | 授業の理解度をチェック |
その他 | 50 | 授業内課題等 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
シンクタンク・NPO等での経験。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
シンクタンク・NPO等での経験を授業を通じて若い世代にフィードバックしていきます。
テキスト・参考文献等
広瀬佳一編著『NATOを知るための71章』明石書店
浜矩子『統合欧州の危うい「いま」』詩想社
パオロ=ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら』 早川書房金
金子寿太郎『EU ルールメイカーとしての復権 』日本経済新聞出版
滝田賢治・大芝亮・都留康子編『国際関係学――地球社会を理解するために第三版補訂版』有信堂高文社
B.アンジェル・J.ラフィット『ヨーロッパ統合』創元社
田中浩編著『EUを考える』未來社
星野智『ハイドロポリティクス』中央大学出版部
大芝亮編著『ヨーロッパがつくる国際秩序』ミネルヴァ書房
太田宏『主要国の環境とエネルギーをめぐる比較政治』東新堂
宮本光雄『エネルギーと環境の政治経済学』国際書院
臼井陽一郎編著『変わりゆくEU』明石書店
松尾秀哉・近藤康史他編著『教養としてのヨーロッパ政治』ミネルヴァ書房
K.ポミアン『ヨーロッパとは何か:統合と分裂の 1500 年』平凡社
など。
その他、毎回の授業で適宜紹介します。
その他特記事項
この講義は一方的なレクチャーではなく、毎回考えること&議論することが重要となるので、アクティブな参加が必須条件です。また、ヨーロッパに関わる世界情勢は日々刻刻変化していることから、ホットイシューを扱うべく、講義順序や内容は変更となる可能性が大きいことを承知の上、履修してください。