シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国際商務論 | 2025 | 春学期複数 | 月2,木4 | 商学部 | 山本 慎悟 | ヤマモト シンゴ | 2年次配当 | 4 | 
科目ナンバー
CM-MK2-22XL
履修条件・関連科目等
2020年度以前入学生対象のWeb登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
 経済のグローバル化が進展した現代においては企業が行う商取引(流通・マーケティング活動)の舞台は地球レベルでの空間的広がりを見せ、今や様々なモノ・サービスが世界中の様々な場所から場所へと日々移動しています。ところでこの様な「国際商取引」には製造・流通業者に加えて物流事業者や金融機関等の様々なプレーヤーが関与し、各当事者は種々の国際規則や商慣習等に従いながら各場面でモノ・サービスやカネ、様々な情報や書類を取扱い、また様々なコミュニケーションを交わす等して各々の役割を果たします。
 本講義ではこのようにして行われる国際商取引の内、モノを対象とするそれ(国際貿易取引)の「実践」面を中心として、その詳細な仕組みを学びます。また代理店・販売店取引や、知的所有権問題が絡むライセンス取引等の各種商取引についても対象とする予定です。
科目目的
 本科目は、商学部カリキュラム上の分野別専門科目商業・貿易系に位置付けられます。
 本科目は国際貿易に携わるビジネスパーソンに求められる高い実務運用能力の修得を目的とします。具体的には、本科目での学修を通じて、実際の取引現場で適切な業務判断を下し、適切な行動を取ることができる実務運用能力の修得に繋げることが本科目の目的となります。
到達目標
 本科目では以下を到達目標とします。すなわち、国際貿易における様々な場面において 
・どのような規則(慣習)が関係し、どのような内容であるのかを理解できるようになること。 
・どのような書類が用いられ、どのような内容であるのかを理解できるようになること。 
・関係する規則(慣習)や用いられる書類がそれぞれどのような結びつきを持ち、それがどのような形で実務に作用しているのかかを体系的に理解できるようになること。
授業計画と内容
1.イントロダクション
2.貿易取引の概要 
3.市場・信用調査と貿易取引関係創設 
4.貿易契約の交渉と成立①(取引の一般的協定、申込と承諾) 
5.貿易契約の交渉と成立②(価格条件) 
6.貿易契約の交渉と成立③(トレードタームズ) 
7.貿易契約の交渉と成立④(数量・品質条件) 
8.貿易契約の履行①(信用状と為替手形) 
9.貿易契約の履行②(各種の決済条件) 
10.貿易契約の履行③(信用状決済と売買契約の関係) 
11.貿易契約の履行④(商品の調達) 
12.貿易契約の履行⑤(輸出ライセンス) 
13.貿易契約の履行⑥(海上運送契約) 
14.貿易契約の履行⑦(海上運賃) 
15.貿易契約の履行⑧(海上保険) 
16.貿易契約の履行⑨(為替危険対策、貿易保険) 
17.貿易契約の履行⑩(輸出通関手続、船積み) 
18.貿易契約の履行⑪(船荷証券の性質と種類) 
19.貿易契約の履行⑫(船積書類と荷為替取組) 
20.貿易契約の履行⑬(荷揚げ、輸入通関手続) 
21.貿易契約の履行⑭(輸入ライセンス) 
22.貿易契約の履行⑮(船荷証券の危機) 
23.貿易契約の履行⑯(船荷証券の危機の回避策) 
24.貿易契約におけるその他の条件
25.クレームとその処理①(貿易クレーム) 
26.クレームとその処理②(保険・運送クレーム)
27.代理店・販売店取引等のその他の取引形態 
28.全体のまとめ 
※上記授業計画は都合により変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・事前にmanabaで配布するレジュメに目を通しておいてください(予習)。
・毎回の講義で指示される練習問題を行っておいてください(復習)。
・適宜指示されるmanabaでのドリルに取り組んでおいてください(復習)。
 なお予習と復習のための学習に要する時間は1回の授業に対して約4時間です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 | 
|---|---|---|
| 中間試験 | 30 | 企業間で行われる貿易取引の詳細な仕組みを理解できているか、使用される各種の書類を読み解く力が備わっているか、関係する各種国際規則の基本的事項を理解しているかを問います。 | 
| 期末試験(到達度確認) | 30 | 企業間で行われる貿易取引の詳細な仕組みを理解できているか、使用される各種の書類を読み解く力が備わっているか、関係する各種国際規則の基本的事項を理解しているかを問います。 | 
| レポート | 20 | 前半のレポート課題では授業内容を理解する上での土台となる「貿易取引の仕組み」に対する理解度を確認します。後半のレポート課題では貿易取引に携わる当事者にとって必要不可欠な国際規則である「インコタームズ」に対する理解度を確認します。 | 
| 平常点 | 20 | 授業への参加、受講態度を評価します。 | 
成績評価の方法・基準(備考)
なお上記の各スコアは随時manabaにて公開します。
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
特定のフィードバックは行いませんが、授業時間内に理解が進むよう工夫しています。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕小川智弘著『国際貿易総論』改訂版、創成社、2013年、ISBN:4794423624
〔参考書〕石田貞夫、中村那詮『貿易用語辞典』改定第2版、白桃書房、2013年、ISBN:4561741941
その他特記事項
講義で使用するレジュメをmanabaより各自でダウンロード、印刷した上で出席してください(第1、2回目の講義を除く。講義日の約3日前よりダウンロード可)。
ソフトウェアの利用なし
