シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習1 | 2024 | 春学期 | 月5 | 法学部 | 野澤 淳史 | ノザワ アツシ | 2年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-BS2-001S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
水俣病は公式確認(1956年5月1日)からすでに60年以上が経過するがいまだその解決には至らず、むしろ混迷の度合いを深めつつある。この授業では、その半世紀を超える歴史を踏まえた上でなぜ水俣病問題は終わらないのかについて、文献講読やゲストスピーカーをお招きしての特別授業、水俣現地フィールドワーク(感染状況による)を通して議論していく。前期期間は水俣病に関する基礎文献などの講読を進めるとともに、夏季に実施するフィールドワークの基礎知識を養う。後期期間はフィールドワークで得た知見を踏まえて受講者個々が自ら研究を進め、その報告と討論を行う。
科目目的
この授業は、大学(専門知)と現場(臨床知)の間を往復することで、単に水俣病問題を俯瞰的に学びぶだけでなく、受講者個々が学んでいる学問を水俣という視点から批判的に捉え返す力を養うことを目的とする。
到達目標
①現場に学ぶ思考力を養い、水俣病被害の実像を被害者の側から捉えること。
②水俣病を過去の出来事としてではなく、公式確認から60年以上経てなお解決しない現在進行形の問題として捉え、その解決に向けて自分の考えをまとめ、発表できるようになること。
授業計画と内容
前期
1.導入-自己紹介とフィールドワークの説明-
2.概説 水俣病
3.水俣病問題に関する文献講読 教科書 はじめに・第1章
4.水俣病に関する文献講読 教科書 第2章
5.水俣病に関する文献講読 教科書 第3章
6.水俣病に関する文献講読 教科書 第4・5章
7.水俣病に関する文献講読 教科書 第6章
8.中間討論
9.水俣病に関する文献講読 補足1 胎児性患者の高齢化に関する論文
10.水俣病に関する文献講読 補足2 未認定患者が現在直面する問題
11.水俣病に関する文献講読 補足3 水俣病裁判の現在
12.フィールドワークの確認 訪問先に関するリサーチ
13.フィールドワークの確認 訪問先での質問作成
14.総合討論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
水俣病を主題とした授業ですが、その歴史は半世紀以上におよび文献・映像資料は膨大です。詳細に扱うには授業の計画上限界があります。どのような事例を扱うかは文献も含めて事前に紹介するので、受講生は各自その概要や歴史的経緯を読み込んできてください。また、授業後は配布・紹介された資料(新聞記事や動画)を見直すなどしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 学期末レポートの作成 |
平常点 | 40 | 授業への積極的参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
感染状況によりますが、フィールドワークへの参加を成績評価の前提としています。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
野澤淳史,2020,『胎児性水俣病患者たちはどういきていくか』世織書房.
そのほか、適宜紹介します。