シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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グローバル・プロフェッショナル・プログラムB2(リージョナルスタディ/南北アメリカⅠ) | 2025 | 春学期 | 木5 | 商学部 | 小田 悠生 | オダ ユウキ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-GL2-11XP
履修条件・関連科目等
2019年度以降入学生対象の事前登録科目です。
リージョナルスタディ/南北アメリカⅠ・Ⅱはセット履修科目です。
プログラム履修宣言は「GPP(グローバル・プロフェッショナル・プログラム)」に自動で登録されます。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
グローバル・プロフェッショナル・プログラムに関心があるみなさんは、在学中または将来、海外で学ぶ・働くことに関心が強いのではないでしょうか。すでにそうした経験がある、まさにその只中にあるという人もいるでしょう。
自国外で暮らし、学び、働くことは、グローバリゼーションのなかで、ますます身近になっています。例えば、2023年現在、在外邦人(海外に長期間暮らす日本国籍者)は約130万人に達しました。これは2000年比(84万人)で 1.5倍、1990年(65万人)比で2倍です。同時に、日本で暮らす海外出身者も毎年 15 ~20万人規模で増加しており、こうした多方向の移動は今後一層加速していきます。どこで暮らしていても、さまざまな国・地域からの同級生・隣人・同僚がともに学び、暮らし、働くことはすでに日常的な経験です。
こうしたグローバルな人の移動の中心にある国の一つが、本科目のテーマであるアメリカ合衆国です。在外邦人の3分の1はアメリカ合衆国に暮らしており、2位「中国」(7.9%)、3位「オーストラリア」7.7%(9万9,830人)、4位「カナダ」(5.8%)、5位「タイ」(5.6%)と比べても、突出して身近な国であることがわかるでしょう。
この授業では、日本を含むアジアからアメリカに渡った移民たちや、アジア系アメリカ人の経験を通じて、アメリカ社会についての理解を深めていきます。「移民の国」としばしば呼ばれるアメリカでは総人口3億3000万人の14%が国外の出身であり、近年では、最もその増加が著しいのがアジア系です。
毎週の授業では、さまざまな映画や文献にもとづくグループディスカッションを重ねるほか、東京で働く日系アメリカ人を招いたゲストトークと交流を行います。また、個人プロジェクトとして、ライフストーリーやインタビューに基づくプレゼンテーションを準備することで、海外で働く経験を追体験します。そして、アメリカ合衆国の社会だけではなく、グローバルな人の動きをもたらす国際情勢や要因についても知識を深め、グローバルプロフェッショナルとしての素養を涵養します。
科目目的
プログラム科目に設置されたPBL型の科目は、商学部アドヴァンスト科目に位置付けられていることから、様々な分野において、多様性を理解・尊重し、柔軟な適応力・総合的な判断力・確かな実践力を身に付け、他者と協働する力を養うことを目的とします。
アメリカの社会や文化についての基本的知識を身につけながら、アメリカを窓口に、グローバリゼーションとともに人の移動が加速する世界の中で、多文化の共生・協働する社会について理解を深めること。
到達目標
1: 多文化社会であるアメリカ社会の特徴について説明できること
2: 環太平洋地域の人の移動の歴史と現在について説明できること
3: 多文化の共生・協働における諸課題を提示できること
授業計画と内容
1回 アジア系アメリカ人とは誰か
2回 ハワイと日系移民
3回 西海岸の日系移民
4回 一世と二世
5回 第二次世界大戦と日系移民
6回 博物館へのフィールドトリップ
7回 日系アメリカ人の語り部によるゲストトーク
8回 ゲストトークに基づくディスカッション
9回 現代のアジア系アメリカ人
10回 「モデルマイノリティ」論
11回 戦争・紛争と難民
12回 エスニックビジネス
13回 COVID19とヘイトクライム
14回 プレゼンテーション
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎週、課題に指定された文献や映画を予習した上で、ディスカッションポイントについて、自分の考えを事前にmanaba に投稿します。授業時間内のディスカッションの出発点となるので、授業時間外の取り組みは必須です。平均して週2時間の授業時間外学修が必要です。
また、学会の年次大会や小規模な研究会に参加することで最先端の研究に触れるとともに、学期末プレゼンテーションに向けて研究発表の方法を学びます。学会や研究会は主に週末に開催されます(形式は対面・オンライン・ハイブリッド、さまざまです。)少なくとも1回参加し、参加レポートを書きます。
また、週末を用いて、少なくとも1回 見学調査を行います。
(例:横田基地日米友好祭、JICA横浜・海外移住資料館、新大久保・高田馬場のエスニックタウンなど)
いずれも学修の重要な一部なので、週に1度の教室内の授業だけでは完結しないことを理解した上で履修してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 学会や研究会に1回参加し、参加レポートを執筆すること。 a) 研究発表の正確な理解 b) 疑問発見 の2点を評価します。 |
平常点 | 30 | 各回の課題文献や映像教材に関するディスカッショントピックについて、授業前に自分の考えをまとめた上で、ゼミでの議論に主体的に加わること。 a) 教材の時代背景についての理解 b) 現代の問題と関連させた批判的考察 c) 他者の意見を踏まえて、自分の見解を発展させる力 の3点を評価します。 |
その他 | 40 | プレゼンテーション a) 明確な構成 b) 適切な資料の選定 c) 分かりやすい文章 の3点を評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
李里花編『アジア系アメリカを知る53章』明石書店、2024年10月出版予定。
〔参考文献〕
そのほか随時、授業内で指定する。
〔参考サイト〕
日米の関係強化を目的とする米日カウンシルから、ゲストスピーカーを招きます。
米日カウンシルー日系アメリカ人ストーリーテリングプログラム
https://www.usjapancouncil.org/ja/the-japanese-american-storytelling-program/
JICA海外移住資料館(横浜市みなとみらい地区)
https://www.jica.go.jp/jomm/
第二次大戦後、中南米への移住事業を担ったJICAが設立した、日本から北米・中南米への移住についての資料館です。フィールドトリップ(日帰り見学調査)の予定先です。
その他特記事項
応募に先立ち、問い合わせたい事項がある場合は
yukioda.00b@g.chuo-u.ac.jp へ
〔募集人数〕
15名
〔募集方法〕
レポート(manaba「レポート」利用)
※B2(リージョナルスタディ/南北アメリカⅡ)と同時選抜です。
[ソフトウェアの利用]
ソフトウェアの利用なし