シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A1/専門演習B1 | 2024 | 春学期 | 木2 | 法学部 | 玉置 敦彦 | タマキ ノブヒコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
以下6つの条件を満たしていることを履修条件とします。①開講までに、国際政治学1及び2を履修済みであること(ゼミの内容との関連が強いため、少なくとも国際政治学2は担当者の科目を履修していることが望ましい)。②国際政治学、特に安全保障問題に強い関心を持っていること。③日本語及び英語の専門文献を読み、論文を執筆する意欲があること(論文執筆は日本語のみ)。④3年次・4年次の2年間受講すること。⑤夏合宿を開催するので、これに参加できる者。⑥内容(及び英語)が難しくとも音を上げずに取り組める者(なお英語は30-40頁程度の論文を読みます。後期は人数次第で1回で2本を予定しています)。⑦なお、本科目は大学院科目との合併科目であり、これを理解したうえで履修すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業は日本語で開催します。ただし、文献としては、相当量の英語を読むことになります。
授業の概要
この演習は、第二次世界大戦後に形成されたアメリカの同盟について、国際政治学の観点から理解を深めることを目的とします。アメリカの同盟とパートナーシップのネットワークは、欧州、アジア、中東、南北アメリカとグローバルに広がっています。また同盟は、近代欧州国際政治における「力の均衡」以来、国際秩序の在り方と密接な関係を持ってきました。
超大国として国際秩序の要となってきたアメリカ、そしてこの同盟という二つの軸を設定することで、国際政治を学術的に理解するための専門知識を学びます。
受講生のみなさんには、アメリカの同盟国から一国を選択してもらいます。3年生と4年生の2年間継続してゼミを履修し、アメリカと任意の同盟国の関係をテーマに、3年生では調査レポートを、また4年生では卒業論文を執筆してもらいます。
なお、経済問題、平和構築、戦争など様々な国際問題に関心がある場合でも、同盟という視点を交えて研究することは十分に可能ですので、ご安心ください。
ゼミは以下のように構成します。
【3年生】
3年生では、アメリカと各自が選択した同盟国の関係について、指定する形式に則ったレポート(小論文)を執筆します。まず春学期では、国際政治学の日本語及び英語文献を講読することで、国際政治学・同盟論の基礎的な論理を学びます(同盟を中心に、抑止や国際秩序といった関連するテーマの文献を扱います)。夏合宿でレポートの中間報告、また秋学期にはレポートの更なる検討と最終報告を行います。なお、対象国の選択については、他の受講生との関係から調整することがあります。
【4年生】
4年次には、3年次に執筆したレポートを基礎として、学術的な論文を執筆します(対象国は原則継続とします)。3年次のレポート作成によって、アメリカと各自が選択した同盟国の関係についての基礎的な調査は終了しているはずですので、さらに時代・テーマを絞っていきます。春学期には3年生を指導しながら文献講読に討論者として参加し、また論文の中間報告に取り組みます。秋学期には、論文を完成させ、最終報告と論文の提出を行います。
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★3年生のみなさんには、夏学期の後半に担当国を選んでもらうことになります。参考までに、現在のゼミ生とこれまでの履修者の選択対象を以下に示しておきます。なお、既に卒業した学生や2021年度4年生の選択国も含まれていますので、あくまでも参考に留めてください。2021年度4年生及び卒業生のものとの重複は全く問題ありませんし、現ゼミ生との重複もテーマ設定や時代設定によっては認めることがあります。また、その他、研究対象として興味深いと思われる国もいくつか参考までに挙げておきます。
◎これまでのゼミ生が選択した対象国:日本、韓国、台湾、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、トルコ、イタリア、ポーランド、エストニア、フランス、イギリス、カナダ、ドイツ、デンマーク、イラン、パキスタン、スペイン、サウジアラビア。
◎その他おもしろいと思われる対象国:タイ、ポルトガルなど。
科目目的
国際政治学の専門的知見を習得し、とりわけ同盟に関する理解を深めること。
到達目標
アメリカと同盟国との関係について、理論、歴史、そして比較の観点から理解できるようになること。
授業計画と内容
ゼミの状況によって柔軟に運用しますが、基本的には、春学期の前半で3・4年生による文献報告、後半は3年生の文献報告と4年生の論文中間報告を行います。また秋学期は、前半で3年生による文献報告(英語)、後半でレポート・論文の最終報告を予定しています。
【春学期】
1.はじめに―ゼミの概要と英語文献の読み方
2.日英文献講読①(受講生A・B・C対象)
3.日英文献講読②(受講生D・E・F対象)
4.日英文献講読③(受講生G・H・I対象)
5.日英文献講読④(受講生J・K・L対象)
6.4年生論文テーマ報告及び3年生レポート対象国決定
7.英語文献講読・論文報告①(受講生A・B対象)
8.英語文献講読・論文報告②(受講生C・D対象)
9.英語文献講読・論文報告③(受講生E・F対象)
10.英語文献講読・論文報告④(受講生G・H対象)
11.英語文献講読・論文報告⑤(受講生I・J対象)
12.英語文献講読・論文報告⑥(受講生K・L対象)
13.3年生レポートテーマ報告①(受講生A・B・C対象)
14.3年生レポートテーマ報告②(受講生D・E・F対象)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業外での負担は重いものと思って下さい。①課題文献(日英)及び関連文献の調査・読み込み(報告・コメントの準備)、②レポート執筆のための調査、③夏合宿及び秋学期におけるレポートの執筆が必要です。レポート執筆にあたっては、自主的に書籍・論文を収集・読解する必要があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業の報告及び討論で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaを通じて必要な資料を配布し、また発表のためのレジュメ等を共有する予定です。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・文献は適宜配布します。その他にも参考になる文献は紹介しますので、興味のある書籍を読み進めていただきたいと思います。また国際政治学1及び2で紹介した文献に目を通しておくと、有益な事前学習になります。