シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅰ | 2025 | 春学期 | 火6 | 商学部 | 阿部 雪子 | アベ ユキコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-11XS
履修条件・関連科目等
2年次配当の事前登録科目です。税法(秋学期)または税務会計論(春学期)等の税法関連科目を本年度履修する予定者を対象とします。詳細は課題演習要項で確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ 「判例で学ぶ法人税法」
法人税法、所得税法、消費税法、相続税法、国際租税法の分野の中から受講生の問題意識の高いテーマを中心に学習し、税務の専門家として活動するための知識の習得を目指します。各種国家試験を目指す人も、ゼミの活動を通じて税法の課題の摘出、解釈に必要な知識の習得、思考能力の涵養及び問題へのアプローチの仕方を身につけます。
(春学期)租税法テキストや資料を精読しながら、税法の基本事項や概念を体系的に学習し、租税法の基礎理論を習得します。受講者は文献の精読、分析、論点整理を行った後、レジュメ作成を行い、その上でグループ又は単独でプレゼンテーション(報告)を行います。その後、全員で質疑応答、意見交換、教員が解説を行うことにより租税法の必要な知識を涵養します。
(秋学期)秋学期は、春学期に養った研究のノウハウを基礎として、法人税、消費税、相続税、消費税、国際租税法の分野の中から、重要判例や事例を検討・整理し、税法の解釈や適用問題について知識の習得を目指します。実際に起こった判例や事例を検討することにより税法の解釈や適用問題についての思考能力、解決能力の向上を目指します。
このようなゼミ活動を通じて養った課題の取り組み方法や論点整理の仕方、分析能力、プレゼンテーションの手法等のスキルは、租税法分野のみならず他の専門分野の学習や就職活動等にも確実に役立ちます。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
租税法の基本的事項を理解するとともに、租税法上の重要論点については裁判例や事例を素材に検討することを通じて租税法の法解釈に必要な基礎的知識の習得を目指します。
所得税法、法人税法、消費税法、相続税法、国際租税法の分野の中から履修者の問題関心の高いテーマを選定し、共同ないし単独で作業を進めながら文献の読み方、分析の仕方、レジュメの作成の仕方、プレゼンテーションの仕方、討議の仕方など学習に必要な基本的なスキルを身につけることを目的とします。
このような取り組みを通じて、自らが租税法上の問題を選定し、独自の視点からテーマについて考察する能力を涵養することを目標とします。
到達目標
このゼミを通じて、学生は租税法の考え方や判例を読み解く方法を身につけることを目標とします。学生はゼミでの裁判例、事例などの報告を通じて文献を整理・分析・解読する能力を涵養するとともに報告するためのプアレゼンテーション能力を習得します。
授業計画と内容
(春学期)
第1回 ガイダンス
第2回 法人税法 ・納税義務者
第3回 法人税法 ・企業会計と税務会計
第4回 法人税法 ・法人以外の事業形態(組合)
第5回 法人税法 ・益金
第6回 法人税法・益金の別段の定め
第7回 法人税法・損金の別段の定め
第8回 企業組織再編1
第9回 企業組織再編2
第10回 所得税法・所得分類
第11回 所得税法・所得分類
第12回 所得税法・必要経費
第13回 消費税法・納税義務者
第14回 消費税法・課税対象
(秋学期)
第15回 租税法の判例検索・データベース講習会(図書館)
第16回 法人税法(判例の読み方1)
第17回 消費税法(判例の読み方2)
第18回 所得税法(判例の読み方3)
第19回 判例や文献の検索(データベースの活用方法を学ぶ)
第20回 判例の分析(レジュメを作成・準備1)
第21回 判例・文献の分析(レジュメを作成・準備2)
第22回 判例・文献の分析(レジュメを作成・準備3)
第23回 レジュメの作成方法についての質疑・応答1
第24回 レジュメの作成方法についての質疑・応答1
第25回 プレゼンテーションを行う(質疑応答・意見交換・解説)
第26回 プレゼンテーションを行う(質疑応答・意見交換・解説)
第27回 プレゼンテーションを行う(質疑応答・意見交換・解説)
第28回 プレゼンテーションを行う(質疑応答・意見交換・解説)、総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
公認会計士・税理士、国税専門官などの専門職を目指す人、税務の専門家として企業において活躍したい人、租税法に関心のある人は、自宅や図書館からアクセスできる法令や判例のデータベース等を活用し、時間外においても積極的に租税法の学習をしていただけることを期待しています。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | 授業への貢献度(報告や議論)により評価する |
その他 | 20 | ゼミ活動への積極性等を総合的に評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(テキスト) 開講時に指示します。
(参考文献)
渡辺徹也『法人税法3版』(弘文堂、2023)
中里実・弘中聡浩・渕圭吾・伊藤剛志・吉村政穂『租税法概説』(有斐閣,2021)
水野忠恒編『テキストブック租税法』(中央経済社、2023)
金子宏『租税法』(弘文堂、2021)
水野忠恒『大系租税法第2版』(中央経済社、2023)
谷口勢津夫・一高龍司・野一色直人・木山泰嗣『基礎から学べる租税法2版』(弘文堂、2019)
増井良啓『租税法入門2版』(有斐閣、2018年)
阿部雪子『資産の交換・買換えの課税理論』(中央経済社、2017)
『別冊ジュリスト租税判例百選第7版』(有斐閣、2022)
金子宏編『ケースブック租税法5版』(有斐閣、2017)
その他、財務省・国税庁の資料を適宜配布します。
その他特記事項
ソフトウェアについては、パワーポイントを使用します。