シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A1 | 2024 | 春学期 | 水4 | 法学部 | 秋吉 貴雄 | アキヨシ タカオ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OL3-015S
履修条件・関連科目等
「政策学」と「行政学」を履修済み、あるいは履修予定であることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
3年次の春学期と秋学期の前半は、政策決定過程と政策実施過程を分析するツールの
学習を進めていく。具体的には、政策決定と政策実施に関する研究論文の読解を通じ
て行政の意思決定過程の特性、政策過程の理論モデル・分析視角について学習する。
秋学期の後半からは、実際の政策決定・政策実施事例の分析を行っていく。具体的に
は、特定の社会問題について、どのように政策が決定され、中央政府や地方政府によ
ってどのように実施されたのかということを調査・分析していく。また、学期の最後
に4年次での卒業論文の執筆に向け、各自の研究計画を作成、発表し、論文の構想に
ついて検討する。
科目目的
本演習では、公共政策が決定・実施されるプロセス(過程)を分析する能力を習得することを目的としている。
到達目標
政策決定・実施過程を分析するツールとなる「理論モデル」や「分析概念」を学習した上で、実際の政策決定・実施事例にそれらを適用し分析することが可能になることを目標とする。
授業計画と内容
第1回:イントロダクション
第2回:資料収集
第3回:政策過程分析論文読解:利益の政治
第4回:政策過程分析論文読解:新制度論(制度配置)
第5回:政策過程分析論文読解:歴史的制度論(経路依存性)
第6回:政策過程分析論文読解:合理的選択制度論(取引費用政治学)
第7回:政策過程分析論文読解:理念の政治
第8回:政策過程分析論文読解:アイディアの政治
第9回:政策過程分析論文読解:言説政治
第10回:政策過程分析論文読解:フレーミング
第11回:政策過程分析論文読解:専門知の政治
第12回:政策過程分析論文読解:政策ネットワーク
第13回:政策過程分析論文読解:唱道連合フレームワーク
第14回:まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度等)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
開講後に指示する。
その他特記事項
政策過程分析では、社会の様々な事象を観察する中で「なぜ不人気政策である増税を
決定できたのか」「なぜ横浜市は待機児童ゼロを達成できたのか」といった「問い」を
設定し、政策過程論の様々な「理論」をもとに「分析枠組み」を設計し、その分析枠
組みをもとに政策決定・実施プロセスを「分析」し、「問い」に対する「解」を理論的
に導き出していきます。公共政策の決定・実施過程の分析というと公務員志望者を対
象にしている印象を持つ方が多いかもしれませんが、公務員志望者だけでなくメディ
ア志望者から一般企業志望者まで、この一連の分析作業(問いの設定→理論の選択→
分析枠組みの設計→政策プロセスの分析→解の導出)に関心がある方を広く求めます。