シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 月5 | 商学部 | 木立 真直 | キダチ マナオ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-12XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ:現代流通・マーケティングの戦略性と社会性-食品産業を中心にー
●春学期
①時事報告:(目的)最近の流通・マーケティングの動向について知見を広げる。(内容)時事報告者が関心のあるトピックを選びショートプレゼン(約5分)を行い、簡単な討論を行います。
②研究討論:(目的)本・論文の読み方、研究論文の作成の基本的なテクニックおよび分析手法を習得する。発言力、文章力、論理的思考力を高める。(内容)選定したテーマに関する図書および学術論文などを素材に、学生司会(2名)の下で、報告、用語解説、コメントのあと、全員でディスカッションを行います。
*毎回、6名が司会や報告などを担当することから、3回に1回は役割が回ってきます。また、毎回全員に1回以上の発言が求められ、「休眠」は一切できません。
●夏季休業中:夏合宿ないし夏季集中プログラムを実施(全員参加)。
・一研テーマ(仮)の決定、参考文献リストの作成
※企業見学やゼミでのゲストスピーカーによる特別講義・プレゼンなどを適宜、実施します。その運営はゼミ生主体で行います。
(参考)
●秋学期
「一研論文研究会」
(目的)準卒論として、一人一研究として「一研」論文を作成することで、流通・マーケティング分析手法と論理的なペーパーの作成の基本を学ぶ。(内容)各自、自分の関心のある流通・マーケティング問題(進路との関連を踏まえつつ)を選定し、既存研究サーベイやアンケートを含む実態調査を実施し、その結果をレジメにまとめ複数回、中間報告を行います。
・12月末に「一研報告会」を実施(全員がパワーポイントでのプレゼン報告を行います。)
*一研論文に取り組む過程では、「主体性」と「持続性」が求められます。
科目目的
この科目は、ベーシック演習Ⅰ・Ⅱで養成された基礎的な能力を、具体的なテーマに沿って応用・発展させることで、適応力・判断力・実践力を身につけ、他者と協働する能力を養うことを目的としています。
この科目の学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
現代の社会経済において、流通・マーケティングがいかなる機能・役割を果たしているのかを、戦略と社会の両面から客観的に分析します。ゴールとして、一人ひとりが今日の流通・マーケティング問題の解決に向けたビジョン・提言をまとめる構想力を身に就けることを目標としています。
到達目標
流通・マーケティングの多様な実態について、時間軸・空間軸の両面から学び、あわせて、それらの現象を解明するために必要な理論的な知識を修得する。最終的に、企業や組織が採用する流通・マーケティングの戦略性と社会性について客観的に判断する力量を修得する。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.時事報告、輪読・ディスカッション(流通・マーケティングの役割とは)
3.時事報告、輪読・ディスカッション(流通・マーケティングの歴史)
4.時事報告、輪読・ディスカッション(流通業)
5.時事報告、輪読・ディスカッション(百貨店)
6.時事報告、輪読・ディスカッション(通販)
7.時事報告、輪読・ディスカッション(チェーンストア、スーパー~食品流通のメインチャネル)
8.時事報告、輪読・ディスカッション(コンビニエンススト)
9.時事報告、輪読・ディスカッション(ショッピングセンター、EC)
10.時事報告、輪読・ディスカッション(卸売業~加工食品卸を中心に)
11.時事報告、輪読・ディスカッション(卸売市場~生鮮食品卸を対象に)
12.時事報告、輪読・ディスカッション(小売マーケティング~食品メーカーのマーケティングとの違い)
13.時事報告、輪読・ディスカッション(食品ロス、価格転嫁、サスティナビリティ)
14.春学期の総括・まとめ
(夏合宿/集中プログラム、国外実態調査)
1.ガイダンス
2.時事報告、輪読・ディスカッション(製造業、サービス業)、一研報告
3.時事報告、輪読・ディスカッション(メーカーのマーケティング戦略)、一研報告
4.時事報告、輪読・ディスカッション(4P、製品、価格、チャネル、プロモーション)、一研報告
5.時事報告、輪読・ディスカッション(チャネルキャプテン、取引関係)、一研報告
6.時事報告、輪読・ディスカッション(NB、PB、オリジナル商品)、一研報告
7.時事報告、輪読・ディスカッション(流通情報化、サプライチェーン)、一研報告
8.時事報告、輪読・ディスカッション(物流危機、2024年問題、働き方改革)、一研報告
9.時事報告、輪読・ディスカッション(EC、プラットフォーマー)、一研報告
10.時事報告、輪読・ディスカッション(グローバル化、小売業の国際化)、一研報告
11.時事報告、輪読・ディスカッション(CSV、食品ロス、SDGs)、一研報告
12.時事報告、輪読・ディスカッション(フードデザート、健康な食生活、地域づくり)、一研報告
13.時事報告、輪読・ディスカッション(流通・マーケティングと現代社会、社会性)、一研報告
14.本年度の総括・まとめ
(*一研報告会)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ゼミに先だって、本や論文の精読、レジメの作成など、事前準備にかなりの時間と労力を費やすことが求められます。ゼミの終了後は、どのような能力や準備が自分に不足していたのかを確認し、次回に向けての改善を図ってもらいます。ときに、追加論文を課題として書評を提出してもらいます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 論理的な文章であり、かつオリジナリティのある内容となっているかどうか。 |
平常点 | 70 | ゼミの準備をどれだけ行っているか、ゼミでの報告や討論に積極的に参加しているかどうか、ゼミで学んだことをその後に活かしているかどうか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
平常点とゼミへの参加態度により合否を判定し、これにレポート・提出物などを加味して総合的な評価を行います。合理的な理由なく欠席が続く場合には不合格となるので、十分、注意してください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
社外取締役
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
実務から得た情報は守秘義務となるものも少なくないが、可能な範囲で、教育場面で具体例として活用する。
テキスト・参考文献等
〔参考文献〕木立真直・佐久間英俊・吉村純一編『流通経済の理論と動態』同文舘、2017年
木立真直・齋藤雅通編著『製配販をめぐる対抗と協調』白桃書房、2013年
茂野隆一・他著『食品流通』実教出版、2020年
日本農業市場学会編『農産物・食品の市場と流通』筑波書房、2019年
木立真直編『卸売市場の現在と未来を考える』筑波書房、2019年
*テキストは、参加者の相談の上、決定します。
その他特記事項
主体的に学ぶ、自分を高めたいというモチベーションをもつことを要望します。
〔注意事項〕
1、この演習を履修するにあたって、本を読む力、文章を書く力、論理的な分析力を高めたいという意欲、それを実現するための日常的な努力を惜しまない姿勢が必要です。こうした前提条件が満たされない場合、ゼミへの参加を遠慮してもらうことがあります。英文論文も読む、さらに全員の希望する場合、国外調査を実施するため、最低限の英語力が必要です。
2、GFS(国外実態調査)は、3年ゼミ生の合意が得られることを大前提に実施されます。
〔国外実態調査〕
渡航先:韓国、台湾、タイ、オーストラリア、アメリカ、イギリス、ほか(予算が大前提)
渡航期間:9月中旬に6日間程度
調査内容:訪問先国において、現地企業および日系企業の流通、マーケティング戦略について調査を行う。対象企業としては、小売業、卸売業、物流・サービス業、製造業など幅広い業種を予定。あわせて、できれば現地大学を訪問し、流通・マーケティングの講義を受ける。
ソフトウェアの利用なし
〔募集方法〕
志望動機(エントリー時にC plusで入力)
対面面接