シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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課題演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 月5 | 商学部 | 高次 裕 | タカツギ ユタカ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-BS2-12XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ《日本文化論考察》
日本文化論をテーマとします。日本文化を論じた日本とドイツあるいはその他の(おもに欧米)文化圏の著作を読みながら日本文化論について探究、発表、議論します。
国際化や多様性の尊重などが話題になるときには視点が外に向きがちですが、自身の背景にある文化について深く省察したことはあるでしょうか。世界のさまざまな国や地域の文化を学ぶことと同様に、自身が育った文化を深く知ることも重要です。例えば、留学に行くならば現地の言語・文化を学んでおくことが必要にはなりますが、いざ行ってみると「あなたの国ではどうなの?」「君たちの間ではこれはどうなっているの?」「なんで日本では〇〇なのか?」などと日本について聞かれることがとても多いです。そこで思い知ります、私は自分が育った文化についてなんて無知だったんだろう、と。どれだけ国際化して、多様化しようとも(するからこそ)自分自身の軸としての日本文化について論じる日本文化論はどの学部、どの学科の学生にも共通の拠り所になりうるテーマです。
科目目的
この科目は「商学部アドヴァンスド科目」の中の「専門演習科目」のひとつです。人文・自然・社会科学の幅広い分野にわたって設定された多様なテーマについて1年次のベーシック演習で養成された基礎能力を生かしながら調査・発表・討論を行うことで、より高度な研究のための能力を磨くことを目的としています。
到達目標
大学での学修に必要なスキルに関して〕
・正確に文献を読むことができる
・積極的に質問や意見を述べることができる
・あるテーマについて問題設定をすることができる
・図書館等を利用して情報収集し調査することができる
・調査内容をわかりやすく発表することができる
・論理的な文章でレポートにまとめることができる
〔テーマに関して〕
複眼的な視点を持ちつつ日本文化について論ずることができる
授業計画と内容
春学期
第1回:導入(自己紹介、授業の進め方について)
第2回:発表順・テーマ決め、発表の仕方について
第3回:参考文献読解1
第4回:参考文献読解2
第5回:参考文献読解3
第6回:参考文献読解4
第7回:参考文献読解5
第8回:個人発表1
第9回:個人発表2
第10回:個人発表3
第11回:個人発表4
第12回:個人発表5
第13回:個人発表6
第14回:個人発表7
秋学期
第1回:発表順・テーマ決め、レポートについて
第2回:参考文献読解1
第3回:参考文献読解2
第4回:参考文献読解3
第5回:参考文献読解4
第6回:個人発表1
第7回:個人発表2
第8回:個人発表3
第9回:個人発表4
第10回:個人発表5
第11回:個人発表6
第12回:個人発表7
第13回:レポート提出に向けた準備
第14回:レポート作成仕上げ点検
(状況を見て順番・内容を変更することがあります)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 25 | 内容は正確か?構成・文章は論理的か?論旨は明快か?引用等は適切か?主張に妥当性はあるか? |
平常点 | 50 | ・課題提出物の内容 →授業内容を理解しているか?自分の考えを適切に述べているか? ・発表時の聴き手としての積極的な参加 →有意義な質問・助言・意見等を述べているか? |
その他 | 25 | ・個人発表 内容は正確か?構成・文章は論理的か?自分の関心・考えをわかりやすく,はっきり聴き取りやすい声量で伝えられているか?レジュメ・パワーポイントはうまく作成できているか? |
成績評価の方法・基準(備考)
以下に該当する履修者には単位を認めない
・学期につき3回欠席した場合(3回目で不可)
・未発表の場合
・課題未提出の場合
・レポート未提出の場合
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
〔全員が購入し必ず読むべき本〕
新渡戸稲造(矢内原忠雄訳)『武士道』(岩波文庫)
岡倉覚三(村岡博訳)『茶の本』(岩波文庫)
九鬼周造『いきの構造』(岩波文庫)
丸山真男『日本の思想』(岩波新書)
中根千枝『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書)
オイゲン・ヘリゲル(柴田治三郎訳)『日本の弓術』(岩波文庫)
ルース・ベネディクト(長谷川松治訳)『菊と刀』(講談社学術文庫)
〔そのほか〕
森鴎外『舞姫・うたかたの記』(岩波文庫)
夏目漱石(三好行雄編)『漱石文明論集』(岩波文庫)
和辻哲郎『風土』(岩波文庫)
土居健郎『甘えの構造』(弘文堂)
阿部謹也『「世間」とはなにか』(講談社現代新書)
孔子(金谷治訳)『論語』(岩波文庫)
ルイス・フロイス(岡田章雄訳)『ヨーロッパ文化と日本文化』(岩波文庫)
松井洋子『ケンペルとシーボルト:「鎖国」日本を語った異国人たち』
ハインリヒ・シュリーマン(石井和子訳)『シュリーマン旅行記 清国・日本』(講談社学術文庫)
フェルディナンド・フォン・リヒトホーフェン(上村直己訳)『日本滞在記』(九州大学出版会)
トク・ベルツ編(菅沼竜太郎訳)『ベルツの日記』(岩波文庫)
その他特記事項
〔募集人数〕
15名程度
〔募集方法〕
対面面接
〔国外実態調査〕
原則、実施しない。
履修者の希望に応じて合宿または/および日帰りの調査を行うことがある。
〔ソフトウェアについて〕
ソフトウェアの利用なし。