シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ | 2025 | 春学期 | 火5 | 商学部 | 阿部 雪子 | アベ ユキコ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-11XS
履修条件・関連科目等
3年次配当の事前登録科目です。演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・論文はセット履修科目です。
税法または税法の関連科目または税務会計論等を履修していることが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
〔テーマ〕
テーマ 「法人税法研究ー判例で学ぶ租税法」
(春学期)
日常生活から企業の経済活動に至るまで租税は私たちの生活に深く関わっています。演習では、法人税法、所得税法、消費税法等の租税の仕組みや税法の考え方を体系的に学習し、税務の専門家として活動するための知識の習得を目指します。各種国家試験を目指す人も、ゼミ活動を通じて税法の課題の摘出、解釈に必要な知識の習得、思考能力の涵養及び問題へのアプローチの仕方を身につけます。
(秋学期)
秋学期は、春学期で学んだ租税法の知識を基礎にして、裁判例を通じて各種の税法の考え方や租税法の適用の問題について学習します。このようなゼミ活動を通じて、受講生は税法を解釈するための必要な知識を習得します。近年、国際的経済活動の進展にともない租税回避が増加していることから、国際的な租税回避への対抗策も重要な課題となっています。そこで、国際的租税回避の対抗策として移転価格税制やタックスヘイヴン対策税制などの基本的仕組みを理解するとともに最近の裁判例について学習し、国際租税法の発展的な知識を身につけます。
4年次生は、関心あるテーマを選定し、関連資料や判例を収集・分析・整理し、中間報告を行った後、ゼミ生全員で討議し、卒論完成に向けて作業を進めます。
※税理士国家試験の一部科目免除に関連して大学院の進学希望者には随時、相談に応じたいと考えています。
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
租税法の考え方や判例を読み解く方法を習得することを目的とします。ゼミでの報告を通じて文献を整理・分析・解読する能力を涵養するとともに報告するための能力を身につけます。
到達目標
法人税法、所得税法、消費税法の基本的な事項や概念を全員で確認した後、各自が関心のある租税法分野の文献を購読します。その上で、各自が関連の事例や判例を分析し、これらの成果をまとめた後、プレゼンテーションを行います。その後、ゼミ生全員で各自のテーマについて討議することを通じて租税法の適用・解釈について習得します。
授業計画と内容
(春学期)
第1回 ガイダンス、法人税法の納税義務者
第2回 法人税法・益金
第3回 法人税法・益金の別段の定め
第4回 法人税法・損金
第5回 法人税法・損金の別段の定め
第6回 法人税法・同族会社の課税
第7回 法人税法・組織再編税制
第8回 所得税法・所得分類1
第9回 所得税法・所得分類2
第10回 所得税法・必要経費
第11回 所得税法・所得税法・損益通算等
第12回 租税判例や文献の検索方法を学ぶ(データベースの活用)
第13回 租税判例を学ぶ1(法人税法)
第14回 租税判例を学ぶ2(所得税法)
(秋学期)
第1回 消費税法・消費税の課税の仕組み
第2回 消費税法・消費税の課税対象1
第3回 消費税法・消費税の課税対象2
第4回 消費税法・国内取引の判定基準、判例の紹介1
第5回 消費税法・国内取引の判定基準、判例の紹介2
第6回 消費税法・納税義務者・国際的二重課税の排除(外国税額控除)
第7回 国際課税・タックス・ヘイヴン対策税制
第8回 国際課税・タックス・ヘイヴン対策税制(判例の紹介)
第9回 国際課税・移転価格税制
第10回 国際課税・移転価格税制(判例の紹介)
第11回 国際課税・タックスヘイブン対策税制
第12回 国際課税・タックスヘイブン対策税制、判例の紹介
第13回 国際課税① 移転価格税制
第14回 国際課税② 移転価格税制、判例の紹介
4年次生
(春学期)
第1回 卒論研究のテーマを設定
第2回 卒論テーマ設定と打合せ1
第3回 卒論テーマ設定と打合せ2
第4回 卒論テーマについての資料を収集1
第5 回 卒論テーマについての資料を収集2
第6回 卒論テーマについて資料の収集1
第7回 卒論テーマについて判例の収集2
第8回 判例や文献の検索(データベースの活用方法を学ぶ)
第9回 判例の読み方1
第10回 判例の読み方2
第11回 判例の分析・卒論テーマ1
第12回 判例の分析・卒論テーマ2
第13回 卒論テーマについての中間報告
第14回 卒論についての質疑応答・意見交換・解説
(秋学期)
第15回 卒論目次設定
第16回 卒論資料の分析・整理・卒論作成1
第17回 卒論資料の分析・整理・卒論作成2
第18回 卒論中間報告プレゼンテーション・質疑・解説1
第19回 卒論中間報告プレゼンテーション・質疑・解説2
第20回 卒論中間報告プレゼンテーション・質疑・解説3
第21回 各章の構成・内容確認1
第22回 各章の構成・内容の確認2
第23回 各章の構成1内容の確認3
第24回 卒論最終報告プレゼンテーション・質疑・解説1
第25回 卒論最終報告プレゼンテーション・質疑・解説2
第26回 卒論まとめ1
第27回 卒論まとめ2
第28回 卒論提出
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 80 | 授業への貢献度(報告や議論)により評価する。 |
その他 | 20 | 貢献度(ゼミ活動への積極性等)を総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
〔テキスト〕
開講時に指示する。
〔参考文献〕
金子宏『租税法24版』(2021)、
水野忠恒『大系租税法3版』(2023)、
ジュリスト租税判例百選(7版)(2021)、
阿部雪子『資産の交換・買換えの課税理論』中央経済社(2017)
その他特記事項
〔ソフトウェアの利用〕
ソフトウェアについてはパワーポイントを活用します。
〔国外実態調査〕
なし