シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅱ | 2025 | 秋学期 | 月6 | 商学部 | 塩路 悦朗 | シオジ エツロウ | 3年次のみ | 2 |
科目ナンバー
CM-IF3-12XS
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
3年次配当の事前登録科目。演習Ⅰ・Ⅱ・III・IVはセット履修科目。
演習I(3年次春学期)はマクロ経済学の基礎を学ぶ。
演習II(3年次秋学期)は、春学期に引き続き、マクロ経済学の基礎を学ぶ。そのあと、学んだマクロ経済学の知識を活かして、日本経済で起こってきたことを学ぶ。
演習III(4年次春学期)は日本経済についての理解をさらに深める。そのあと、卒業論文のテーマを選んだうえで、自分が選んだテーマに深く関係した先行研究を読み込むことを通じて、論文研究の方向性を定める
演習IV(4年次秋学期)は卒業論文の進捗状況を報告し、お互いの研究について意見を出し合うことを通じて、より優れた研究とすることを目指す 最後に完成した卒業論文をお互いに発表しあって、意見や感想を述べあう
科目目的
この科目は、カリキュラム上の「商学部アドヴァンスト科目」であり、商学部スタンダード科目及び商学部分野別専門科目の発展的な科目として位置づけされています。この科目での学習を通じて、主体的学習能力を習得することを目的としています。
3年次春学期は、2年次の「マクロ経済学」講義で学んだことを踏まえて、基礎的なマクロ経済学の理解を深めることを目指す。
3年次秋学期は、マクロ経済学の理解をさらに深化させたうえで、その知識を活かして、日本経済で起こってきたことを理解できるようになることを目指す
4年次は日本経済についての理解をさらに深めたうえで、自分なりのアイディアや視点に基づいた研究を行い、論理的で説得力を持った論文を書き上げることを目指す また他のゼミ生の研究報告に接することで、他者のアイディアや論理を評価する視点を養う
到達目標
3年次春学期の目標は、マクロ経済学の基礎をなすIS-LMモデルやフィリップス曲線の概念などを理解して、それらを使ってGDPやインフレ率の動きを理解できるようになること
3年次秋学期の目標は、マクロ経済学の知識を活かして日本の景気循環、経済成長、マクロ経済政策などについて、自分自身の確かな考えを持ち、ほかの人に説明できるようになること
4年次の目標は独自のアイディアや視点を持った研究を行い、論理を持って他者を説得する能力を養うこと
授業計画と内容
演習I (3年次春学期)
1 顔合わせ、報告担当決定
2 マクロ経済学とは(平口・稲葉 序章)
2 マクロ経済学を観察する I GDP(第1章)
3 マクロ経済学を観察する II 物価・労働・景気(第2章)
4 マクロ経済を支える金融市場(第3章)
5 貨幣の機能と金融市場の役割(第4章)
6 財政の仕組みと機能(第5章)
7 GDPと金利の決まり方① GDPの決まり方(第6章前半)
8 GDPと金利の決まり方② IS-LM分析(第6章後半)
9 総需要・総供給分析① 総需要曲線と総供給曲線(第7章前半)
10 総需要・総供給分析② GDPと物価の同時決定(第7章後半)
11 インフレとデフレ① インフレ・デフレ発生の原因(第8章前半)
12 インフレとデフレ② インフレと失業(第8章後半)
13 国際収支・為替レートとマクロ経済① 国際収支と為替レート(第9章前半)
14 国際収支・為替レートとマクロ経済② 開放経済における金融政策の効果(第9章後半)
演習II(3年次秋学期)
1 経済が成長するメカニズム① ソローの経済成長モデル(第10章前半)
2 経済が成長するメカニズム② 経済成長の要因分解(第10章後半)
3 資産価格の決まり方① 資産のファンダメンタル価格(第11章前半)
4 資産価格の決まり方② 資産価格のバブル(第11章後半)
5 歴史(伊藤・星第2章)① 明治期まで
6 同② 明治期以降
7 成長(第3章)① 高度経済成長
8 同② 経済成長の鈍化から経済停滞へ
9 循環(第4章)① 景気循環を理解する
10 同② 日本の景気循環
11 金融市場と金融監督(第5章)① 1980年代後半まで
12 同② 1990年代以降
13 金融政策(第6章)① バブル崩壊まで
14 同② デフレと非伝統的金融政策
演習III(4年次春学期)
1 財政制度と財政政策(第7章)①財政制度
2 同上② 財政政策
3 貯蓄・人口動態・社会保障(第8章)① 貯蓄率の決定要因
4 同② 日本の貯蓄率の変遷
5 国際金融(第12章)① 為替レートと国際収支
6 同② 日本の為替レート
7 失われた20年(第14章)① バブル景気から小泉改革まで
8 同② リーマン・ショックとアベノミクス
9 卒業論文テーマの発表
10 卒業論文テーマに関連した基本的な論文を選んで報告① 経済理論系論文
11 卒業論文テーマに関連した基本的な論文を選んで報告② 日本経済のデータを用いた実証分析
12 卒業論文テーマに関連した基本的な論文を選んで報告③ 外国経済のデータを用いた実証分析
13 卒業論文テーマに関連した基本的な論文を選んで報告④ 日本企業のデータを用いた実証分析
14 夏休み卒業論文作業計画の発表
演習IV(4年次秋学期)
1 夏休み卒業論文作業の報告
2 卒業論文テーマに関連した発展的な論文を選んで報告① 経済理論系論文
3 卒業論文テーマに関連した発展的な論文を選んで報告② 日本経済のデータを用いた実証分析
4 卒業論文テーマに関連した発展的な論文を選んで報告③ 外国経済のデータを用いた実証分析
5 卒業論文テーマに関連した発展的な論文を選んで報告④ 日本企業のデータを用いた実証分析
6 卒業論文進捗報告
7 卒業論文進捗報告 第6回のコメントを受けた追加作業の結果報告
8 卒業論文進捗報告 第7回のコメントを受けた追加作業の結果報告
(ここからはゼミ生を研究テーマに基づき第1グループ、第2グループに分ける)
9 卒業論文中間報告 第1グループによる報告
10 卒業論文中間報告 第2グループによる報告
11 卒業論文中間報告 第9回のコメントを受けた第1グループによる報告
12 卒業論文中間報告 第10回のコメントを受けた第2グループによる報告
13 卒業論文最終報告会(第1回) 第1グループによる報告
14 卒業論文最終報告会(第2回) 第2グループによる報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
レポーター制を取るので、その週のレポーターに当たった学生は、発表準備に時間を使うことになる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告の完成度、わかりやすさ 自分が担当する教科書のパートや論文の内容を深く理解し、他のゼミ生に伝えることができるか 自分の卒業論文研究の優れているところを他のゼミ生に論理的に伝えることができるか 普段からゼミ内での議論に積極的に参加しているか 担当教員から急に当てられたときに、教科書や論文の内容に関する質問に的確にこたえられるか |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
演習I, II(3年次春学期・秋学期)
① 平口良司・稲葉大
② マクロ経済学〔第3版〕: 入門の「一歩前」から応用まで (有斐閣ストゥディア)
③ 有斐閣 、2023年3月8日
④ 第3版(第3版の電子書籍版でもいいです)
⑤ ISBN-10 : 4641151113 (キンドル版はASIN : B0BZXVPFRS)
演習II, III(3年次秋学期・4年次春学期)
① 伊藤 隆敏著/星 岳雄著/祝迫 得夫訳/原田 喜美枝訳
② 日本経済論
③ 東洋経済新報社、2023年
④ (電子書籍版を購入することも可)
⑤ ISBN:9784492396742(キンドル版はASIN : B0BSWWNC3P)
(時間の関係で、すべての章はカバーできません。
マクロ経済学に関係の深い章を中心に読みます)
その他特記事項
プレゼン用のパワーポイント(など)を除いては、ソフトウェアは特に使用しない
〔募集人数〕
12名程度
〔募集方法〕
● レポート(manabaの「レポート」にて提出)
● 面接試験