シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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資源・エネルギー論 | 2024 | 秋学期 | 火4 | 法学部 | 高橋 智子 | タカハシ トモコ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-OV3-002L
履修条件・関連科目等
科学技術の知識は常識程度を前提にする。またエネルギー基本計画など基礎的な内容については、資源・エネルギー庁や内閣府のホームページを確認してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
人類は、物質とエネルギーを消費しながらこの地球で生き延びてきた。どのような物質で、どのようにエネルギーを生産し、どう消費するかは、人類が地球環境に与える影響を左右するほどの規模に達している。ここでは、現在の日本の資源政策・エネルギー政策についてその概要を整理し、そうした政策がなぜ取られているのかを、国際的な視点で検討することから始める。その上で、資源やエネルギー問題について、これまでどのようなことが論じられてきたのか、その歴史を振り返り、現在の資源・エネルギーの課題がどこにあるのかを、特に資源探査や開発、エネルギーの生産技術・消費技術に注目しながら検討する。
科目目的
資源・エネルギーの開発の歴史を振り返ることで、今日の資源・エネルギー問題を理解し、将来のあり方について考えるための基本的視座を獲得する。持続可能な社会が目指される21世紀の国際社会のなかでどのような「気候正義」を実現するのか、そのために日本に求められる資源・エネルギー選択とはどうあるべきか、論理的な主張を展開するための基礎的素養を獲得する。そのうえで自分なりに「50年後の社会とエネルギーの在り方」について論述できる。
到達目標
学修内容に基づいて、資源・エネルギーの将来の在り方について、自分なりのビジョンを描くことができる。
授業計画と内容
1 ガイダンス 資源・エネルギー論の課題
第1部 日本の資源・エネルギー政策を考える
2 日本の資源・エネルギー政策の概要
3 エネルギー政策と資源確保問題
4 エネルギー政策と原子力問題
5 エネルギー政策と環境問題
第2部 再生可能エネルギーの現状と課題
6 エネルギー資源と物質循環
7 エネルギー資源と新エネルギー
8 水資源と水力開発
9 地産地消のエネルギー政策
第3部 資源開発の歴史と展望
10 化石燃料の開発と利用
11 原子力の開発と利用
12 地球温暖化対策とエネルギーの技術開発
13 2050年の社会とエネルギーを展望する
14 総括とふり返り
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
身の回りのモノは、どれもエネルギーと物質を使って作られています。買い物をするときに、そうした物質とエネルギーの流れを気に留めて商品を見ることで、全く違った見方ができるようになるかもしれません。興味をもった商品について調べることをお勧めします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 授業内容の理解度の確認 |
レポート | 40 | 具体的なデータに基づく論理的な分析と主張 |
平常点 | 10 | 授業毎のリアクションペーパーの提出 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験、レポート、平常点を総合的に評価して成績とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業時間内でお互いの意見を交流する時間は限られるので、responやmanabaのコンテンツを介して情報交流を行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは特に指定しない。manabaのコンテンツや授業中に適宜、参考文献や動画資料を紹介します。
その他特記事項
授業の工夫 現代は「歴史の転換点」にあると指摘されることがあります。どのような資源でエネルギーを生産・消費する社会を形成していくのか、実装する技術について社会選択が迫られています。「50年後の社会とエネルギー選択」についてビジョンを描くことを目的にmanabaを使って情報提供を行い、できるだけ受講生間の意見交流ができるようにします。