シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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文学 | 2025 | 秋学期複数 | 火1,金3 | 商学部 | 高次 裕 | タカツギ ユタカ | 1~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CM-JL1-53XL
履修条件・関連科目等
ドイツ語を履修している必要はありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ《ドイツ語圏文化史—文学・音楽・哲学》
文学を中心に音楽・哲学の分野にも触れながらドイツ文化史の大まかな流れを把握し、個別の作品・テーマについて論じていきます。
初回の授業では、世界について、歴史についての考え方、我々の学びは学問体系の中でどこに位置しているのかなどを確認します。第2回~5回でドイツ語圏について、およびその歴史、文化史の概観を得て、第6回以降で中世の『ニーベルンゲンの歌』から近現代の作品まで重要なものを取り上げます。音楽作品も取り上げ、抜粋して授業中に聴いたりもします。
授業冒頭で、前回授業のみなさんの学習レポートを取り上げながら振り返りをします。
授業中にresponで問いを出し、それに回答してもらう時間を設けます。
・授業後の学習レポート
・課題図書レポート(ドイツ文学作品を読んで書く)
を提出してもらいます。
科目目的
この科目は「リベラルアーツ科目」のひとつです。芸術作品に触れ、人文科学の知見を参照しながら、ドイツ語圏の文学・音楽・哲学に関する基礎的な知識を得てその理解を深めることを目的としています。
到達目標
・ドイツ文化史の大まかな流れを把握し、説明することができる
・関連する歴史的・思想的背景を理解し、説明することができる
・ドイツ語圏の文学、音楽、哲学の重要な人物、作品について説明することができる
・ドイツ文学作品を読み、内容とそれに関する自分の考えを人に説明することができる
授業計画と内容
第1回 導入:世界をどう見るか?歴史とは?学問について—我々の学びはどこにあるのか?
第2回 ドイツとは?ドイツ語圏とその歴史1 古代~神聖ローマ帝国成立まで
第3回 ドイツ語圏の歴史2 ドイツ帝国成立まで
第4回 ドイツ文化史概観 主要人物・作品と時代区分1
第5回 叙事詩『ニーベルンゲンの歌』
第6回 ワーグナー 生涯と作品
第7回 『ニーベルングの指輪』の内容(『ラインの黄金』『ワルキューレ』)
第8回 『ニーベルングの指輪』の内容(『ジークフリート』『神々の黄昏』)
第9回 ルター キリスト教・旧約/新約聖書・宗教改革・ドイツ語訳聖書
第10回 バッハの受難曲 『ヨハネ受難曲』と『マタイ受難曲』
第11回 レッシングの戯曲『エミーリア・ガロッティ』
第12回 ゲーテの書簡体小説『若きウェルテルの悩み』
第13回 シラーの戯曲『ヴァレンシュタイン』
第14回 ゲーテの戯曲『ファウスト』
第15回 森鴎外とドイツ
第16回 ゲーテとベートーヴェン 出会い、書簡、作品
第17回 シラーとベートーヴェン 「歓喜に寄す」と交響曲第9番ニ短調
第18回 古典主義とロマン主義 1800年前後の芸術・哲学
第19回 ゲーテもシラーもベートーヴェンも読んだカント哲学
第20回 フリードリヒ・シュレーゲルの小説『ルツィンデ』
第21回 ノヴァーリスの小説『ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン』(『青い花』)
第22回 クライストの短編小説『チリの地震』
第23回 ホフマンの短編小説『砂男』とオッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』
第24回 ハイネの詩集『歌の本』と『ドイツ古典哲学の本質』
第25回 ドイツ文学とドイツ歌曲(ハイネ/シューマン『詩人の恋』)
第26回 カフカの短編小説『変身』
第27回 トーマス・マンの長編小説『魔の山』
第28回 エンデの児童文学『モモ』
(状況を見て順番・内容を変更することがあります)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1.毎回の学習レポート
授業翌日の23時55分までにmanabaに提出
2.課題図書レポート
課題図書一覧から1冊選んで読み、レポートをmanabaに提出
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末に提出するレポートの内容 →作品をしっかり読めているか?内容は正確か?自分の考えをわかりやすく伝えているか?着眼点が優れているか?説得力があるか?体裁は適切か? |
平常点 | 70 | 毎回の授業後に提出する学習レポートの内容 →授業内容を正しく理解しているか?内容を正確にまとめているか?自分の関心・考えをわかりやすく伝えているか?着眼点が優れているか?考えの根拠・理由・補足が適切を述べているか? |
成績評価の方法・基準(備考)
以下に該当する履修者には単位を認めない
・学習レポート7回以上未提出の場合
・課題図書レポート未提出の場合
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
responの使用による双方向型の授業運営を部分的に取り入れる
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書
なし。適宜コピーを配布します。
参考文献
柴田翔『はじめて学ぶドイツ文学史』(ミネルヴァ書房)2003年
岡本和子/畠山寛/吉中俊貴『ドイツ文学の道しるべ』(ミネルヴァ書房)2021年
*ほかにも授業中に随時紹介します。
課題図書一覧(2024年度の例)
・『ニーベルンゲンの歌』
・レッシング『エミーリア・ガロッティ』*
・ゲーテ『若きウェルテルの悩み』
・ゲーテ『親和力』
・ゲーテ『ファウスト』*
・シラー『ヴァレンシュタイン』*
・クライスト『チリの地震』
・シュレーゲル『ルツィンデ』
・ノヴァーリス『青い花』
・トーマス・マン『魔の山』
・ミヒャエル・エンデ『モモ』
*印は戯曲
その他特記事項
(ソフトウェア利用)
特になし
参考URL
中央大学商学部ドイツ語
https://padlet.com/chushodoku/infos