シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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倫理学2 | 2024 | 秋学期 | 木3 | 法学部 | 黒崎 剛 | クロサキ ツヨシ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-PE1-004L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
後期は「生命操作」をキーワードとして、「脳死と臓器移植」、「人工生殖」、「遺伝子操作」の3つを扱う。人間的自由がいよいよ生命を対象とするところにまできた現在、われわれがどのような問題に直面するのかを概観し、考えてもらう。
科目目的
人間的な自由の拡大とその結果としての最近半世紀の科学知識と技術の爆発的な発展、特に生命と医療の分野におけるその展開に伴って、これまでの人間の生活には有り得なかったような事態が現実のものとなっており、そこから従来の我々の常識や倫理観では処理しきれず、対策や適応をせまられるような問題が次々に起こってきている。それらの問題は人間の生命に関わるだけに、すべての人の利害に関わり、また人間存在そのものの根本に触れる問題であり、たとえ暫定的なものであっても、早急な解決を必要としている。この講義ではそれらの問題のなかから現状と論点を提示し、考えてもらうことにする。
到達目標
当該課題について自分なりの考えをもてるようにする。
授業計画と内容
第1回:オリエンテーション――生命操作をめぐる生命倫理
第2回:脳死論――生死決定の基準について
第3回:脳死と臓器移植との関係――現実問題と思想問題
第4回:臓器移植論――思想的対立とその解消のために
第5回:人工生殖の現状と問題点(1)――基礎知識
第6回:人工生殖の現状と問題点(2)――「代理母」と家族問題
第7回:人工生殖の現状と問題点(3)――生殖ビジネス
第8回:人工生殖の現状と問題点(4)――生命操作の手段としての利用
第9回:遺伝子操作論(1)――遺伝子を知る・操作する
第10回:遺伝子操作論(2)――遺伝子操作に対する不安
第11回:遺伝子操作論(3)――優生学とエンハンスメント
第12回:遺伝子操作論(3)――哲学的諸問題
第13回: 遺伝子操作論(4)――資本主義と遺伝子操作問題
第14回:まとめ――人類はどこに向かうのか
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
事前に教科書に目を通しておき、当日の話の要点がどこにあるのか、見通しをつけておくこと。興味をもった対象については、授業の後で関連する図書や新聞記事、判例などを探し、読んでみることを勧める。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 学習した課題について自分なりの解答を書けるようになったか。 |
平常点 | 30 | 出席(音声授業聴取回数)と受講態度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
PC等は、オンライン授業になった場合にのみ使用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
黒崎剛・吉川栄省編者/小島優子・竹村香織・金澤秀嗣 著
『生命倫理の教科書』 ミネルヴァ書房 2014年