シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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舞台芸術1 | 2024 | 春学期 | 他 | 法学部 | 原田 真澄 | ハラダ マスミ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JU-HO1-021L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
世の舞台芸術の中でも日本の古典芸能である能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎はそれぞれ大変個性的な形式を持っている。能楽は音楽的な要素が強い仮面劇であり、能楽堂という特異な専用劇場でもっぱら上演される。人形浄瑠璃文楽は、3人で1つの人形を遣う人形劇であり、最も西洋の現代劇に近い歌舞伎も「女形」や「花道」などの独特の演技・演劇形態を持つ。
古典は難しく、敷居が高く思えるかもしれないが、作品中に描かれる人間の喜怒哀楽は、現在の我々の心にも訴えかける普遍性を備えている。実際に現代人が観て、聞いて、感動するからこそ、今でも劇場には(時にチケットが取れないほど)観客が詰めかけるのである。そして現在では日本人だけではなく、外国からの観客も大変多い。日本の古典芸能はそれぞれ、他国の演劇や現代劇にはない魅力に溢れているからであろう。つまり、表現内容はユニバーサルだが、表現形態は実にユニークなのだ。
今まで日本の古典芸能を観たこともない人にも、是非、学生のうちにこれらの普遍的で個性的な舞台芸術に触れ、今後世界に羽ばたく際には自分自身のことばで、日本の古典的な舞台芸術について語れるようになって欲しいと願っている。
本授業では、能楽・人形浄瑠璃文楽と歌舞伎について基本的な知識を得た上で作品を講読し、鑑賞する。また、舞台芸術は現在でも劇として上演され続け、変化し続けている点も注目に値する。文字資料だけではなく、音声・映像資料を積極的に利用していく予定である。
科目目的
舞台芸術のなかでも特に日本の古典芸能(能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎)の素養を身につける。
到達目標
能楽・人形浄瑠璃文楽と歌舞伎の基礎知識を得ること。
能楽・人形浄瑠璃文楽と歌舞伎について自分のことばで説明できる様になること。
授業計画と内容
1.ガイダンス-能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎の紹介
2.能楽とは?
3.能の演者と劇作家-世阿弥を中心に
4.能の作品鑑賞
5.狂言の紹介と作品鑑賞
6.人形浄瑠璃文楽とは?
7.人形浄瑠璃文楽の演者と劇作家-近松門左衛門を中心に
8.人形浄瑠璃の作品講読
9.人形浄瑠璃の作品鑑賞
10.歌舞伎とは?
11.歌舞伎の演者と劇作家-鶴屋南北を中心に
12.歌舞伎の作品講読
13.歌舞伎の作品鑑賞
14.まとめ-現代と古典芸能
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で取り上げる作品のテキスト(戯曲本文)を事前に配布するので、作品鑑賞前に読み込むこと。
授業後にはコメントの提出を求める。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 学期末に4000字(400字詰原稿用紙10枚換算)程度のレポートを課す。 |
平常点 | 30 | 授業期間中に800字程度の小レポートを3回課す。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
自習学習支援のため、授業内でオンライン上の音声映像資料や各種データベースの紹介を行う。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
国立劇場における資料集編纂の経験あり。
早稲田大学演劇博物館における演劇関連展示企画や古典籍管理の経験あり。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
授業内で関連資料の画像やデータベースを取り扱う。
テキスト・参考文献等
テキストを使用せずに、レジュメ等の配布資料で代替する。また参考文献も同様に配布資料内で適宜提示する。