シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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専門演習A2/専門演習B2 | 2022 | 秋学期 | 火4 | 法学部 | 石島 博 | イシジマ ヒロシ | 3・4年次配当 | 2 |
履修条件・関連科目等
本専門演習は、3年生と4年生が合同で毎週火曜日4限の1コマ、ゼミ形式で行います。ファイナンスに興味をもって取り組めることを履修条件とします。
・3年生は、春学期にA1、秋学期にA2を履修します。
・4年生は、春学期にB1、秋学期にB2を履修します。
石島ゼミの選考方法に関する最新情報は、以下のホームページへアクセスしてください。石島ゼミURL: https://sites.google.com/view/ishijima/
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
★ハイブリッド型:実教室での参加とオンライン(Webex)での参加を選べます。毎回のゼミごとに、希望に応じて、実教室での参加、オンラインでの参加が可能です。
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専門演習A1・A2の概要
3年生はテキストを輪読します。担当箇所を熟読し理解した上で発表資料を作成し、ゼミで発表します。また、4年生と作るグループごとに、2つのプロジェクトに取り組みます。
専門演習B1・B2の概要
4年生は3年生と作るグループごとに、2つのプロジェクトに取り組みます。グループでは、3年生を先導する役割も求められます。グループごとに、プロジェクトに関連する文献や資料を収集・精読しつつ、調査や分析を実施し、議論します。プロジェクト発表会では、独創性・有用性・論理的説得性や明快な仮説・検証を備えたスライド(PowerPoint)とスプレッドシート(Excel)を準備の上で、プレゼンを行います。
科目目的
本専門演習は、3年生と4年生が合同で毎週火曜日4限の1コマ、ゼミ形式で行います。毎回のゼミはセッションA、 B、Cより構成されます(詳細は、「授業計画と内容」欄を参照してください)。
3年生は、就活で確実に成功する準備を目的として、ファイナンス基礎知識を身につけるとともに、4年生とOB/OGから話を聞いて、業界分析・企業分析・自己分析を行います。
4年生は、就活を確実に成功させることが春学期の目的です。秋学期は、「3つの要素:ファイナンス、PC、英語」に磨きをかけます。
このゼミでは、勉強は一生であること、そして、生き残るためにはどのような勉強をすべきなのか、社会に出てから自ら考えられる力を、学生のうちに身につけます。
勉強では、座学はもちろん必要です。加えて、自分の力が最も発揮できるポジショニング(立ち位置)やピボティング(作戦変更)を見出し、自分のキャリアをインスパイアしてくれるネットワーキングをどのように構築するのか、といった観点からの勉強も必要だと考えます。
そして、SDGsやESG投資の時代にあって最も重要なことは、一緒に仕事をしたくなるような人間性です。これをゼミの仲間・教員・OB/OGとの活動を通じて学ぶことを目的としています。
到達目標
石島ゼミでは、「3つの要素:ファイナンス、PC、英語」を修得することを具体的な目標とします。学年ごとの目標は以下の通りです。
3年生向けの専門演習A1・A2の目標:
〇 ファイナンスの基礎理論、および会計の基礎を修得する。
〇 自分の問題意識に従い、参考文献などを調査する力を養う。
〇 論理的で分かりやすいプレゼンテーションを行うスキルを身につける。
4年生向けの専門演習B1・B2の目標:
〇 各自の問題意識に従い、関連・先行研究を調査する能力や、ビジネスプランを立案する能力を養う。
〇 独創性・有用性・論理的説得性を備えた論文、または明快な仮説・検証を備えたビジネスプランに関するレポートを作成する。
〇 自分の考えを分かりやすくプレゼンテーションするスキルを身につける。必要に応じて、短時間で明快に自分のアイディアを提案するピッチのスキルを磨く。
〇 3年生を先導する役割を担う。
授業計画と内容
本専門演習は、3年生と4年生が合同で毎週火曜日4限の1コマ、ゼミ形式で行います。
毎回のゼミはセッションA、 B、Cより構成されます。テンポよく効果的に楽しくファイナンスの実践力を養います。
以下の記載に現れる丸数字①から⑭は授業回数を表します。
セッションA:3年生がメイン
「3年生による会計基礎テキストの輪読」を行う。新学期開始後、第3回目から行う。
テキストは、永野則雄『ケースブック 会計学入門 第4版』新世社です。
竰カ会計とは何か 竰キ会計の仕組みと規則 竰ク財務諸表の作成原理 竰ケ棚卸資産の会計
竰コ固定資産の会計 竰サ金融資産の会計 竰シ負債の会計 竰ス純資産の会計
竰セ収益・費用・税金の会計 竰ソ連結の貸借対照表と損益計算書 笂その他財務諸表
セッションB&C:BとCは連動して各回①~⑭のテーマに取り組む。
セッションB:
(内容) 教員によるファイナンス基礎のレビュー。
(目的) プロジェクトに取り組むために必要な知識を整理。
セッションC:
(内容) 3年生と4年生の混成グループごとに、プロジェクトへ向けたディスカッションと準備。
(目的) 3年生と4年生が同じプロジェクトに取り組むことにより仲良くなる。4年生はリーダーシップを発揮して3年生を育て、3年生は4年生に学ぶ。
財務分析
①ビジネスと財務 ②ビジネスとキャッシュフロー ③財務諸表の要約
市場分析
④リターンとリスク ⑤ポートフォリオと資産運用
プロジェクト1発表会:企業分析と評価
⑥前半の3グループ ⑦後半の3グループ
ESG投資
⑧ESG投資の3つの本質
⑨気候変動と抑止、二酸化炭素(温室効果ガス)
⑩二酸化炭素、企業財務、株価
⑪企業の目的とガバナンス
⑫ESGレーティングとESG企業価値評価
プロジェクト2発表会:ESGレーティング
⑬前半の3グループ ⑭後半の3グループ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
このゼミでは、特に、自学自修に力を入れて欲しいと思います。教員や先輩ゼミ生は、新しいこと・流行っている研究テーマ(ビジネス)が大好きです。体系立てたテキストや日本語資料がない場合もあります。そうした新しい流行りを自ら進んで勉強して欲しいと考えています。
・アジア不動産学会2022年東京国際大会への参加 (石島が会長として2022年8月第1週に主催)
・石島博研究会交流会 (石島研OB/OGやゲストスピーカーによる講演とQ&A)。
・合宿 (履修者の希望に応じて行います)。
・Bloomberg(金融情報サービス会社)等のセミナー参加。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 3年生のみ。 ※詳細は備考に記載。 |
平常点 | 60 | ※詳細は備考に記載。 |
その他 | 20 | 3年生は20%、4年生は40% ※詳細は備考に記載。 |
成績評価の方法・基準(備考)
〇中間試験:0% (中間試験は実施しません)
〇期末試験:0% (期末試験も実施しません)
〇レポート:20%
3年生はテキストの輪読を行い、その出来を「レポート」として20%評価します。
〇平常点:60%
毎回出席することを前提とし、授業中の発言や質問、ディスカッションへの参加などの平常点により60%評価します。就活などによって出席ができない場合には、後日、「欠席届(日本経済新聞記事の要約)」を提出することにより出席とみなします。
〇その他:40%(4年生)、20%(3年生)
3年生と4年生の混成グループごとに、2つのプロジェクトに取り組みます。4年生はリーダーシップを発揮して3年生を育て、3年生は4年生に学びます。その貢献度を「その他」として、4年生は40%評価、3年生は20%評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
輪読やプロジェクト発表会では、その場で、教員とゼミ生が口頭でコメントします。
輪読で3年生が個別に作成する資料や、プロジェクトでグループが作成するスライド(PowerPoint)やスプレッドシート(Excel)については、教員がSlack/manaba/電子メールにより、コメントをフィードバックします。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業においては必ずPCを利用します。Excel演習やPowerPointスライド作成を、個人・グループで行います。
石島ゼミでは、「3つの要素:ファイナンス、PC、英語」を獲得することを目標としています。この3つの要素は、金融でも非金融でも、金融のうちフロント・ミドル・バックでも、どの職種においても必須のスキルです。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当教員の石島は、情報処理推進機構(IPA)の未踏クリエータ(天才プログラマー、2003)です。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
石島ゼミの3つの要素の一つであるコンピュータスキルの獲得を効果的に進めます。
テキスト・参考文献等
〇専門演習A1・A2のテキスト(3年生)
永野則雄『ケースブック 会計学入門 第4版』新世社、または、同レベルの入門テキスト。
〇専門演習B1・B2の参考書(4年生)
各自の興味とテーマに沿った文献を最低1.5冊精読します。
〇その他(担当教員の著書)
『バリュエーション・マップ: 企業価値評価の科学と演習(東洋経済新報社)』
『ファイナンスの理論と応用1:資産運用と価格評価の要素(日科技連出版社)』
『ファイナンスの理論と応用2:正規分布で解く資産の動的評価(日科技連出版社)』
『ファイナンスの理論と応用3:資産価格モデルの展開(日科技連出版社)』
その他特記事項
石島ゼミはこれまで、慶應義塾SFC(1999-2003)、大阪大学(2006)、青山学院(2012)にて、ファイナンスのゼミを運営してきました。この度、コロンビア大学ビジネススクールでの研究成果(2018-2019)を携えて、2019 年度秋学期より中央大学法学部にて学部ゼミを復活しました。
石島ゼミは、上場企業CFO(4名)、エンジェル投資家、ファンド経営者、ビジネスローヤー、中央銀行エコノミスト、研究者(博士5名)をはじめ、金融機関・行政機関・メーカー・不動産など、様々な分野で活躍するOB/OGがいます。学内・学外でのネットワーキングも積極的に行い、就職やキャリア形成にも強いゼミを目指します。
石島ゼミの履修方法・入ゼミレポート・入ゼミ面接などの最新情報は、以下のホームページへアクセスしてください。石島ゼミURL: https://sites.google.com/view/ishijima/
参考URL
〇石島博の連絡先Email:hiroshi.ishijima.77b@
※連絡先Emailにはアットマーク@以降に、g.chuo-u.ac.jpを付けてください。
〇石島ゼミURL(選考方法・入ゼミレポート提出フォーム): https://sites.google.com/view/ishijima/
〇Instagram(ゼミ生運営): https://www.instagram.com/ishijima_finance_/
〇Twitter(ゼミ生運営): https://twitter.com/ishijima_lab