シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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プログラム演習Ⅳ(リージョナルスタディ/アジアⅡ) | 2025 | 秋学期 | 火5 | 商学部 | 文 純實 | ムン スンシル | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-GL2-14XP
履修条件・関連科目等
1年次朝鮮語を履修しているか、ハングルの読み書きができる、またはハングル入力ができることが望ましいです。さらに歴史に興味のあることことが望ましいです。
授業で使用する言語
日本語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
朝鮮語
授業の概要
Ⅰに続いて、韓国文化について学習していきます。Ⅱにおいては、韓国の政府による文化政策としての“政治的文化”とそれに対抗する“民衆文化・大衆文化”について考察していく予定です。韓国政府による文化事業は、“韓流”のグローバル化を通じて、世界の中での韓国の位置を高めようという国際政策の一環です。また、“韓流”というコンテンツだけでなく、合わせて韓国の伝統文化の発信にも力を入れています。文化は体勢側に利用されることもありますが、同時に体勢批判にも利用されるのもです。韓国政府の政策とは裏腹に、その批判としての文化活動についても最後に考察していく予定です。学習の総括として、学期中に学習した文化に関連して、韓国でのフィールドワークを予定しています。また、春学期と同様に、学期中の学習を通じて、受講生それぞれが関心をもった問題を選定し、それに関する調査・考察し、その結果を学期末に発表し、レポートにまとめて提出してもらう予定です。
科目目的
プログラム科目に設置されたPBL型の科目は、商学部アドヴァンスト科目に位置付けられていることから「韓国文化」に関する学習を通じて、文化のみならず今日的な諸問題に対して、一国やある特定の狭い地域ではなく、社会的にも、空間的にも、時空的にも広い視野を持つことを目的とします。さらに受講生各自が問いをたて、その問いに対して学術的に調査し、考察するなどの研究過程を通じて、学問的な営みを経験することを目的としています。問題の設定、その解決へのプロセスを通じて、特に商学部 GS 一セメ留学、短期留学、認定留学及び交換留学へと有機的学びが可能な素養を涵養することを目的とします。
到達目標
現代文化に潜む問題を認知し、それに対して学術的な見地を通じて、「検証し」「相対的にみる」ことで、諸問題に対して、ネットやマスコミの一方的な情報に流されることなく、個人としての意見を持ち、それを発信できる力を身につけることを目指します。
授業計画と内容
1. ガイダンス
2. 現代文化を知る前史①;日本統治下における朝鮮の大衆文化形成
3. 現代文化を知る前史②;1930年代 映画、文学、音楽
ソウルの近代都市化とモダンガール、モダンボーイの出現
4. 現代文化を知る前史③;解放直後1945〜50年代の大衆文化
5. 現代文化を知る前史④;朝鮮戦争後〜60年代の文化政策
6. 現代文化を知る前史⑤;60〜80年代の韓国文化の特徴
7. 現代文化を知る前史⑥;80〜2000年代の韓国文化の特徴
8. 2000年代以降グローバル・カルチャーと韓国大衆文化概観
9. 1998年日本文化解放と韓国大衆文化
10. グローバル・カルチャーと“韓流”①;政策
11. グローバル・カルチャーと“韓流”②;展開
12. 受講生の発表①
13. 受講生の発表②
14. 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表およびレポート、フィールドワークの準備
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 課題レポートの内容、テーマの設定、論の展開、規定の分量を守っているかなどで総合的に評価します。 |
レポート | 40 | 授業で担当した箇所の発表内容が25%、報告者に対するコメントシートが15%で発表内容を理解できているかどうかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
総授業日の3分の1以上の欠席および30分以上の遅刻した場合と、学期末レポートの未提出の場合は評価対象になりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講読するテキストや映像に関しては、授業中に提示します。
参考文献として、文化論に関する以下の概説書を読んでおくことが望ましいです。
井上俊・伊藤公雄著『ポピュラー文化』世界思想社、2009年
吉見俊哉『現代文化論―私い人文知とは何かー』有斐閣アルマ、2018年
その他特記事項
使用するソフトウエア
Acrobat DC
必要に応じて
・ezPDF Reader
・Hancom Office HWP Viewer(Windows /Mac)
(上記2点、フリーのソフトウエアです。)