シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特別講義Ⅳ | 2024 | 後期 | 水4 | 経済学部 | 仲地 二葉 | ナカチ フタバ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM2-044X
履修条件・関連科目等
履修条件は特にありません。日本社会における雇用・労働問題や広く「働き方」について関心を持って学びたいと考えている方を歓迎します。関連科目は社会政策、労使関係論、ヒューマンエコノミークラスター特殊講義、ジェンダーと労働などです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
本講義では、「日本的雇用」を中心として広がる日本の雇用システムについて扱います。講義は大きく分けて3部構成となっています。第一に、日本の雇用制度の中核に位置している正社員の働き方についてのパート(第2回~第7回)、第二に、非正規雇用(正社員以外の雇用形態)の働き方についてのパート(第8回~第10回)、第三に、雇用システムの周辺に位置する労働者の働き方についてのパートです(第11回~第13回)。
科目目的
科目目的は、日本の雇用と労働市場の特徴、現代日本経済についての構造的特質と問題点を理解し、労働・生活にかかわる問題と、経済的背景との関連性について理解を深めることです。
到達目標
講義で学んだ内容をふまえて、自らに密接にかかわる問題として「日本における働き方・働かせ方」にかんする現状を統計資料と制度という二つの側面から把握すること。
授業計画と内容
1.オリエンテーション(講義目的や成績評価等について)
2.日本の労働市場の概況と日本的雇用システム
3.日本企業における賃金決定のしくみ
4.日本の職場と長時間労働
5.長時間労働と働き方改革――その成果と課題
6.日本の職場とハラスメント
7.職場からの移動――退職・失業・転職
8.非正規雇用の活用と職場の変容
9.非正規雇用と女性労働
10.労働力不足と外国人労働者
11.「雇用」と「自営」のはざまにいる労働者①――プラットフォームワーカー
12.「雇用」と「自営」のはざまにいる労働者②――個人事業主
13.自営業者・中小企業経営者の働き方
14.講義のまとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で配布したレジュメをもとに予習・復習をすること。また、日常的に人々の働き方や生活に関する諸問題について関心をもつこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 期末試験を行います。 |
平常点 | 30 | 毎回、通常の授業において、リアクションペーパーの提出を求めます。名前だけではなく、当日やった内容に関しての確認事項を書いてもらうことを検討しています。知識の定着を図るのが目的です。具体的な内容は、初回授業において詳しく説明します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験の評価ポイントは、講義内で言及した適切なキーワードを使用し、論理的なつながりを持った文章で問いに対する答えを構成できているかどうかです。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
毎回の授業においてリアクションペーパーを書いてもらいます。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書は使用せず、教員が毎回作成・配布するレジュメをもとに授業を進めます。
参考文献として下記のものを提示しますが、授業中に適宜紹介します。
佐口和郎(2018)『雇用システム論』有斐閣
濱口桂一郎(2013)『若者と労働「入社」の仕組みから解きほぐす』中央公論新社
石畑良太郎・牧野富男・伍賀一道(2019)『よくわかる社会政策 第3版』ミネルヴァ書房
ほか
その他特記事項
・私語は禁止します。ほかの学生に迷惑を与えるため、適宜注意します。