シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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会計情報システム論 | 2024 | 春学期 | 火2 | 商学部 | 櫻井 康弘 | サクライ ヤスヒロ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CM-AU3-23XL
履修条件・関連科目等
Web登録科目です。
この科目は,アカウンティング入門(1年次配当),コンピュータ会計基礎(1年次配当),管理会計論(2年次配当)が関連しています。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
会計情報システムは,コンピュータによって会計業務を行う場合の情報システムの機能と構造を対象としています。会計情報システムは当初簿記の機械化を対象としていましたが,情報技術の進展にともない財務会計領域と管理会計領域の双方からの要請に応えることが可能となっています。
この講義では,財務会計領域に関連する取引処理システムと管理会計領域に関連する会計サブシステムとからなる会計情報システムの基本的な仕組みを学習します。また,企業における会計情報システムの運用実態を明らかにし,近年の情報技術の進展や企業環境の変化が会計情報システムにどのような影響を与えているのか学習していきます。
科目目的
● この科目は,カリキュラム上の分野別専門科目(会計系)として位置づけられることから,これまでに学習してきた財務会計領域と管理会計領域の学習内容を前提に,この科目での学習を通じて,学生が会計情報システムという用語に含意される「会計」と「情報システム」との関係に対する認識を深めるとともに,会計情報システムに対する基礎的な知識を習得することを目的としています。
● 具体的には,会計情報システムが帳簿を中心とした会計とどのように異なるのか,企業では情報技術をどのように会計に適用しているのか,情報技術の適用水準が会計情報システムの構築と運用にどのような影響を及ぼしているのか,会計情報システムが有効に機能するためにはどのような要件があるのかを学ぶことを目的としています。
● この科目は、学生が学位授与の方針で示す「基礎知識・技能」を修得することを目的としています。
到達目標
この科目では,以下を到達目標とします。
● 財務諸表作成目的の取引処理システムの基本的な構造を理解し説明できるようなること。
● 財務会計目的と管理会計目的を充足する会計情報システムの機能範囲を理解し説明できるようになること。
● 経営管理に資する会計サブシステムの構成を理解し説明できるようになること。
● 情報技術の進展と会計情報システムへの影響を理解し説明できるようになること。
● 会計情報システムと経営組織との関係を理解し説明できるようになること。
● パソコンを操作して会計情報を作成できるようになること。
授業計画と内容
第1回 会計情報システムとは
第2回 総勘定元帳システムと取引処理システム
第3回 業務サイクルと情報システム
第4回 取引処理システムの基本形態
第5回 総勘定元帳システムの特徴:売上損益計算に関する手記簿記との相違
第6回 総勘定元帳システムの基本設計
第7回 統合指向の取引処理システムの構造とリアルタイム損益計算の仕組み
第8回 会計情報システムの範囲
第9回 会計情報システムと統制情報:業績評価会計システム
第10回 会計情報システムと計画情報:予算編成システム
第11回 会計情報システムと計画情報:意思決定支援システム
第12回 情報技術の進展と会計情報システム
第13回 組織特性と会計情報システムとの関係
第14回 総括・まとめ:会計情報システムの今日的な課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
● 授業で使用するレジュメは,授業のおおよそ1週間前までにmanabaにアップロードするので,授業開始前までに必ずダウンロードして一読し専門用語の意味等を調べて予習しておいてください。
● 授業終了後には,その日の学習内容の理解度を確認するための課題提出があります。この課題の一部には,会計サブシステムに関するExcel(表計算ソフト)を使用した課題が含まれます。
● 返却された課題を活用して復習をしておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | ● 課題提出(50%):各回の学習内容に関する選択形式による問題への解答状況を評価します。また,授業内容の理解をより確実とすることを目的として課せられる実習課題(パソコンによる会計処理)の提出状況を評価します。 ● 授業中間回実施の小テスト(25%):授業前半の内容に関する用語・概念・特定の理論に関する選択式の問題と記述形式の問題によって評価します。 ● 授業最終回実施の小テスト(25%):授業後半の内容に関する用語・概念・特定の理論に関する選択式の問題と記述形式の問題によって評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
● 提出された課題は採点のうえ適宜返却します。
● 課題に関する解説は,授業時間内に行います。
● 小テストは採点のうえ適宜返却し解説を行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
会計サブシステムに関するExcel(表計算ソフト)を使用した実習課題が一部あります。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[テキスト]
テキストは使用しません。毎回,レジュメをmanabaで配布します。
[参考書]
根本光明監修『会計情報システム(改訂版)』創成社,2002年
河合久他著『コンピュータ会計システム入門』創成社,2010年
河合久他著『コンピュータ会計基礎(改訂版)』創成社,2021年
その他特記事項
〔ソフトウェアの利用〕
Microsoft社のExcelを利用します。